茶店の踏切 2018 《平成30年9月中旬》 |
三ヶ月連続、今回もまたまた踏切の作品になりました。 被写体の茶屋“まつや”のある湯谷は、地元三河地方の奥座敷的存在。 鳳来寺山麓の宇連川沿いに温泉宿が立ち並ぶ静かな集落。 この画角で始めて撮影したのは、長らく埃を被って眠っていたカメラを手に、中断していた写真を再開してまだ間もない頃。 当時は鉄道の走っている姿を取り込んだ撮影が主で、列車の影も形もない“只の”踏切のある風景に興味があった訳ではないのですが、時折今につながる片鱗を掴みかけていた途上の様に思います。 強烈な存在感を醸す赤い番傘が絵になるこの画角、今回で三回目ですが、初めて踏切を横切る汽車の取り込みにも挑戦。 背景に覗く秋の青い空と相まって、なかなかお気に入りの雰囲気に仕上がってくれました。 それと言うのも、前回までは別画角での走行写真を撮った合い間での撮影だったのですが、今回は反対。 近くの板敷渓谷の日の廻り具合を勘案しての午前の開いた時間帯。 汽車の時間も考慮しつつ赴いてみました。 実は飯田線のこの区間。 二駅前の本長篠駅までが実質的な近郊区間。 そこから先は純ローカル線で、時間帯によっては二時間以上列車が走らない様な撮り辛い地域。 幸い午前中は比較的疎らに汽車は走ってくれて好都合。 急に暑さがぶり返した三連休最終日。 葦簀の奥でちらちら揺れる夏の名残の暖簾。 妙に気になるそちらを主体にももう一枚、汽車を取り込んで撮影出来ました。 終了後はお礼に購入した名物の五平餅をしたため、いざ本日の主目的、新調した股下丈の長靴の試し履きも兼ねた、板敷川の渓流散策へと向かいました。 |